
島根といえば出雲大社ですよね?
少し詳しい方は、八重垣神社や日御碕灯台を思い浮かべるかもしれません。
しかし、島根にはまだまだ穴場スポットが残っています。
「他の観光客とは少し違ったところをまわってみたい」という方におすすめなのが、今回おすすすめする揖夜(いや)神社です。
近くにある黄泉比良坂(よもつひらさか)も合わせて訪れれば、ちょっぴり特殊な経験が得られますよ。
目次:
揖夜神社のアクセスと地図
揖夜神社のアクセス
- JR揖屋駅から徒歩10分
駐車場もありますので、レンタカーで訪れることも可能です。
揖夜神社の地図
島根県松江市と鳥取県米子市の中間あたりにあります。
島根の出雲大社などの主要観光地からは離れています。
空港から観光地に向かう間か、空港への帰り道などに寄るのがいいかもしれません。
揖夜神社の基本情報
揖夜神社の御祭神・御本殿・境内社
御祭神
- 伊弉冉命(いざなみのみこと)
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 少彦名命(すくなひこのみこと)
- 事代主命武(ことしろぬしのみこと)
御本殿
大社造(御神座は出雲大社と反対向に御鎮座)
境内社
- 韓国伊太神社(からくにいたてじんじゃ)
- 三穂津姫神社(みほつひめじんじゃ)
揖夜神社に祀られた神様と見どころ
揖夜神社は大きな神社ではありませんが、その成り立ちを知っておけば楽しんでみることができます。
揖夜神社には伊邪那美命(イザナミノミコト)が祀られている
イザナミは女神です。男神のイザナギと惹かれ合い、おおくの子(神)を産みます。
しかし、イザナミは炎の神を産んだ時に火傷を負い、黄泉の国へいくことへなります。
死別してしまったのだから、普通はここで話が終わるのですが。
そこはさすがの神様たち、イザナギがぶっ飛んだ行動に出ます。
なんと、イザナギは黄泉の国までイザナミを迎えに行くのです。
しかしイザナミの体はもう生者としての姿を保っていません。
イザナミはイザナギに「決して姿を見ないでください」とお願いして、生者の国に戻るための準備を始めます。
しかし待ちきれなかったイザナギは、約束を破ってイザナミの姿を見てしまいます。
言葉を失うイザナギ。イザナミの身体は腐ってしまっていたのです。
怒ったイザナミは悪霊と化し、イザナギを追いかけます。
必死で逃げるイザナギは、大岩で黄泉の国への入り口を塞ぎ、ことなきをえます。
しかしこうして愛し合う二人は、引き裂かれ、お互いを憎しみ合うようになってしまうのです。
うーん、夫婦生活って、うまくいかないものですね。
この神話に出てくる黄泉の国への入り口とされる、黄泉比良坂(よもつひらさか)も、揖夜神社の近くにあります。
気になった方はこちらの記事もどうぞ。
【黄泉比良坂】島根観光の隠れた名所。アクセスや見どころを紹介【黄泉の国の入り口】
揖夜神社に祀られた神秘的な鏡
揖夜神社の中には、神秘的な鏡が祀られています。
「生と死」を強く感じさせる揖夜神社ですので。
そこにある鏡は異様な雰囲気を放っています。
見ていると今にも引き込まれてしまいそうになります。
怖くて正面から覗き込むことはできません。
裏から見るとこんな感じ。
揖夜神社の境内にある赤い鳥居
歴史的に古いものではないようですが、鳥居が連なったスポットがあり、くぐるだけでなんとなく楽しいですよ。
揖夜神社と黄泉比良坂の関係まとめ
揖夜神社と黄泉比良坂の関係
揖夜神社にはイザナミが祀られています。
そして、黄泉比良坂は「黄泉の国の入り口」と言い伝わる、イザナミとイザナギの神話と関係が深い地です。
揖夜神社にお参りして、イザナミとイザナギに思いを馳せ、そこから黄泉比良坂へ向かえば、楽しんで巡れるはずです。
黄泉比良坂には「天国の人へ手紙を送るためのポスト」が設定されています。
黄泉の国の入り口ですから。本当に届いちゃうかもしれませんね。
揖夜神社から黄泉比良坂へのアクセス
黄泉比良坂へは、揖夜神社から車で7分ほどです。
小さいですが、黄泉比良坂にも車をとめるスペースはあります。
徒歩だと20分ほどで着きます。
島根の隠れた名スポット「揖夜神社」と「黄泉比良坂」。
「メジャーな観光地だけだと満足できないよ!」って方は、ぜひ足を運んでください。