
SFの名作として名高いブレード・ランナー。
刃物をもったオジさんが走り回るお話なのかな、と思ったのですが。
そんなことはありませんでした。
いくつかバージョンがあるのですが、今回は「ファイナルカット」を鑑賞しました。
各バージョンの違いはこちらの記事にまとめています。
映画『ブレード・ランナー』 オススメバージョンとそれぞれの違いをまとめる
目次:
映画の基本情報
一言感想 / こんな人にオススメ!
一言感想
独特の世界観は面白いが、他は特に見所がないかも。
こんな人にオススメ!
- 映画好きの人と、とりあえず語れるようになりたい人
- 「名作」といわれるものを見逃したくない人
映画のあらすじ
人類が惑星移住を可能とした近未来の世界。
レプリカントと呼ばれる人造人間が、人類に対して反乱を起こす。
スゴ腕と評判の捜査官のオジさんが、問答無用でレプリカントたちを殺すために追跡を開始。
そのうち、オジさんは一人の女性レプリカントと心を通わせるようになる。
スゴ腕のはずが、なぜか敵にやられてばかりのオジさん。
どうにかこうにか生き延びて、レプリカント達を倒していくオジさん。
しかし、レプリカント達の逆襲にあったおじさんは絶体絶命のピンチにおちいり……。
映画の予告動画
オススメなところ!
斬新な世界観と映像表現
他にはない圧倒的な個性を放つ、世界と映像表現が最大の見所です。
「近未来×中国×日本」のような世界観。
ところどころ日本語も飛び交います。
何というか、リドリー・スコット監督のセンスが爆発しているんですよね。
斬新、というのは、「他の焼き増しではない」ということです。
SFと東洋のエッセンスは強いのですが。唯一の立ち位置を得た映画だと思います。
制作年が1982年ですので、当時としてはかなり画期的なものだったのではないでしょうか。
人造人間の葛藤
自身を人造人間だと知ったレプリカントの葛藤も見所です。
自分がこれまで信じてきた記憶が、実は他から植えつけられたものだったとしたら……。
外見は人類と同じなのに、中身が全く異なる人造人間だったとしたら……。
あなた自信が人造人間ではないと、どうして言い切れますか?
その記憶は本当にあなた自身が体験したものですか?
コワイですよね。
ザンネンなところ……
人間模様はあまり深くない
人間とレプリカントが心を通わせていくところも見所のはずなのですが。
唐突に人間とレプリカントが仲良くなります。
過程が全く丁寧に描かれていない。
世界観を描くことに集中しすぎていて。全くドラマが描かれていないように思えます。
そのほか思ったこと
スゴ腕のはずなのに弱いおじさん
捜査官のデッカード(ハリソン・フォード)はスゴ腕とされています。
でも、スゴ腕の要素はほとんどないです。
むしろ敵に毎回ボコボコにやられます。
勝つときも、銃をぶっ放してあっさり勝利。
これなら誰が戦っても同じでは……。
ブレードランナーの良さがわからない人は映画通ではない、という風潮
ブレードランナーには熱狂的なファンがたくさん存在します。
特に、映画好きと言われている人ほど、ブレードランナーが好きである気がします。
「ブレードランナーについて語れるようにならなければ映画通の仲間入りができない!」
と、一生懸命その魅力を感じ取ろうとして鑑賞したのですが。
あまり好きになれませんでした。感性が弱いのかな……。
世界観は確かに独特ですが。
アクションも平凡だし、映像も今見ると迫力はないし、人間ドラマもないし。
まぁ映画通として認められたいわけではなく、
自分の好きな映画を好きなように観たいだけなので。
「あまりブレードランナーは好きじゃないです」と堂々と言いたいものです。
こいつ映画のことわかってないわー、という視線に耐えられるよう心を鍛えておこうと思います。