「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリ。家具やインテリアのイメージが強いですが、最近はスマートホーム関連の商品にも力を入れています。
ニトリならではの“手に取りやすい価格”と“シンプルな操作性”を実現しているので、初心者でもすぐに取り入れやすいのが魅力です。
照明やリモコン、プラグなどをスマホ一つで操作できるようにすれば、暮らしはぐっと便利に、そして快適になります。
でも「スマートホームって難しそう」「他社製品と比べてどうなの?」と気になる人も多いはず。
この記事では、ニトリが展開しているスマートホームの仕組みや専用アプリ「HomeLink」、そして具体的なデバイス一覧を詳しくご紹介します。
スマートホームに興味はあるけれど何から始めればいいかわからない人や、コストを抑えて始めたい人にとって役立つ記事になっています。

ニトリ以外のスマートホーム・スマート家電メーカーの一覧は以下の記事で詳しくまとめています


ニトリのスマートホームとは
※一部画像を株式会社ニトリホールディングス プレスリリースより引用しています。


ニトリ スマートホームの概要


一般的にスマートホームと聞くと、専門的な工事や高額な設備投資を想像する人も多いですが、ニトリが提供しているのはもっとシンプルで、誰でもすぐに導入できるアイテムです。
例えば、リモコン操作が必要なエアコンやテレビを「スマートリモコン」に登録すれば、外出先からスマホでオン・オフが可能になります。
「スマートLED電球」を使えば、ベッドに入ったまま照明を消したり、外出中に照明を点灯させて防犯対策に活用したりすることもできます。
さらに「スマートプラグ」をコンセントに差し込めば、普通の家電をまるごとスマート化できる点も特徴です。扇風機や加湿器など、普段はリモコンがない家電も、アプリや音声で操作可能になるため利便性が大幅にアップします。
ニトリのスマートホームが注目される理由は、こうした機能を「手頃な価格」で提供していることにあります。家具や生活雑貨と同じように「気軽に試せる」感覚で導入できるのは、ニトリならではの強みといえるでしょう。
ニトリ スマートホームの特徴
手軽さ
ニトリのスマートデバイスは、専門的な知識や工事を必要とせず、購入したらすぐに使える設計になっています。
例えばスマートリモコンは、付属のアプリ「HomeLink」をインストールしてWi-Fiに接続するだけで、テレビやエアコンをスマホから操作できるようになります。
照明やプラグにしても同様で、既存の家電に後付けする感覚で導入できるので、初心者でもハードルが低いのが魅力です。
コストパフォーマンスの高さ
ニトリといえばリーズナブルな価格帯で家具や雑貨を提供することで知られていますが、スマートホーム製品もその延長線上にあります。
他社メーカーのスマートデバイスは数千円〜数万円と幅がありますが、ニトリの場合はより安価に手に入りやすく、家計に負担をかけずに導入できます。
「スマートホームを試してみたいけど、いきなり高額なものを買うのは不安」という人にぴったりです。
シンプルな操作性
アプリ「HomeLink」を中心に操作が集約されているため、複雑な設定や煩雑なアプリ切り替えが不要です。
また、Amazon AlexaやGoogle アシスタントといった音声アシスタントとも連携可能で、「アレクサ、電気を消して」と声をかけるだけで操作が完了します。日常のちょっとした動作がスマート化されることで、暮らし全体がスムーズに回るようになるのです。
さらに、ニトリらしい特徴として「店舗展開の強み」も挙げられます。全国にあるニトリの店舗で実物を確認しながら購入できる点は、ネット通販中心の他社製品にはない安心感です。



これらの特徴により、ニトリのスマートホームは「初めてスマートデバイスを導入する人」にとって理想的な選択肢となっています
ニトリ スマートホームのメリット
ニトリのスマートホームには、日々の暮らしを大きく変えるさまざまなメリットがあります。
暮らしの利便性が大幅に向上
例えば、帰宅前にエアコンをアプリでオンにしておけば、部屋に入った瞬間から快適な温度に整っています。
また、ベッドに入ってから「電気を消し忘れた!」と気づいた時も、スマホや音声操作で照明をオフにできるので、わざわざ立ち上がる必要がありません。
ちょっとした動作が省略されるだけでも、生活の質は驚くほど向上します。
省エネや節約につながる
照明のつけっぱなしやエアコンの切り忘れを防げるため、無駄な電気代を削減できます。また、スマートプラグを活用すれば、消費電力を可視化し、使用時間を自動で管理することも可能。
光熱費が気になる家庭にとっては、大きな節約効果を期待できます。
導入コストの低さと手軽さ
他社製品では数万円単位の出費が必要なケースもありますが、ニトリなら数千円から始められるため、試しやすいのが大きな魅力です。


他社との違い・ニトリのスマートホームはどんな人におすすめか
ニトリのスマートホームはスマートホーム初心者におすすめ!
スマートデバイスは、機能が非常に豊富で拡張性が高い反面、価格が高めで設定も複雑になりがちです。
一方、ニトリの製品は「必要な機能だけをシンプルに搭載」しているため、初心者でも迷わず使えるのが特徴です。
また、他社製品はオンライン販売が中心ですが、ニトリの場合は全国の店舗で実物を確認できる安心感があります。
「家電量販店に行くほどではないけれど、実物を見てから決めたい」という消費者ニーズに応えられるのは、家具・インテリアを扱うニトリならではです。
さらに、価格面でも大きな差があります。ニトリは「必要最小限のデバイス」を安価に提供しているため、導入ハードルが低く抑えられています。
加えて、デザインのシンプルさも特徴的です。、ニトリのデバイスはインテリアに馴染みやすい落ち着いたデザインが多く、家具や部屋の雰囲気を壊さない工夫がされています。
つまりニトリのスマートホームは「高機能を求める層」よりも「簡単でコスパの良いスマート化を求める層」に最適化されているといえます。
ニトリのスマートホームアプリ「HomeLink」


アプリの概要
このアプリは、ニトリが展開するスマートリモコンやスマート電球、スマートプラグなどを一括管理できる統合プラットフォームの役割を果たしています。
HomeLinkを使うことで、個別のリモコンやスイッチに触れる必要がなくなり、スマホ一つで家中のデバイスを操作可能になります。
アプリ内では「シーン設定」や「スケジュール設定」といった機能も搭載されています。
シーン設定とは、複数のデバイスをまとめて動作させる機能のことです。たとえば「おはようシーン」を作っておけば、朝7時に照明が自動点灯し、エアコンが稼働するように設定できます。
一方のスケジュール設定は、曜日や時間帯ごとに細かい自動操作を仕込める仕組みで、暮らしのリズムに合わせて快適さを最適化できます。
また、HomeLinkはシンプルで直感的なUI(ユーザーインターフェース)が採用されているため、アプリ操作に不慣れな人でも迷わず使える点が大きな魅力です。「難しい操作はちょっと不安…」という人でも、初回のセットアップさえ済ませればスムーズに活用できる設計になっています。
アプリの開発社
■株式会社リンクジャパンについて
AIとIoT技術で住宅のすべてをリンクするホームIoTプラットフォーム「HomeLink」を開発・提供して
います。
「HomeLink」を住宅に導入することにより、家電や建具の管理・操作、エネルギーマネジメント、ヘ
ルスケアサービス、在宅介護・オンライン診療などを自宅の機能として追加し、ライフスタイルに合わ
せて住宅をアップデートできるようにすることで、100年住宅の実現を目指します。※株式会社ニトリホールディングス プレスリリース
アプリの特徴と機能
まず、画面デザインは非常にシンプルで、直感的に操作できるよう設計されています。
アプリを開くとデバイスごとにアイコンが表示され、タップするだけでオン・オフの切り替えが可能です。複雑な階層メニューを探す必要がないため、子どもや高齢者でも直感的に利用できるのがポイントです。
主な機能としては以下のようなものがあります。これらの機能を「一つのアプリで完結」できる点が、HomeLink最大の魅力です。
- デバイス操作機能
スマホからリモコン家電や電球、プラグを操作可能。外出先からも操作できるので、帰宅前に部屋を快適に整えられます。 - シーン設定
「おはよう」「おやすみ」などシーンを登録しておくと、複数のデバイスをまとめて動作させられます。例えば就寝シーンでは「照明オフ+エアコン弱運転」に自動切り替え可能。 - スケジュール設定
曜日や時間ごとに自動操作を登録できるため、毎日のルーティンを効率化できます。 - 音声アシスタント連携
Amazon AlexaやGoogle アシスタントと連動可能。「アレクサ、照明をつけて」と話すだけで家電が動作します。 - 外出先からの遠隔操作
外にいてもWi-Fiやモバイル通信を通じて操作できるため、防犯や省エネにも役立ちます。
アプリの導入方法
- アプリのダウンロード
iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playで「HomeLink」と検索し、無料でダウンロードします。 - ユーザー登録
初回利用時にメールアドレスや電話番号でアカウントを作成します。パスワードを設定すれば準備完了です。 - Wi-Fi接続の確認
自宅のWi-Fi環境に接続する必要があるため、2.4GHz帯のWi-Fiが安定しているかをチェックします。 - デバイスの追加
アプリ内の「+」ボタンから対象デバイスを選択し、画面の指示に従って登録を行います。 - 利用開始
登録完了後は、アプリから家電の操作やスケジュール設定が可能になります。
導入ステップはシンプルで、特別な知識がなくても数分で完了できるようになっています。これなら「スマートホームは難しそう」と感じている人でも安心して始められるでしょう。
ニトリのスマートホーム デバイス一覧
ニトリのスマートホーム デバイスは、シンプルで安価な分、ランナップは数種類のみに絞り込まれています。



ニトリが提供していないスマートホームデバイス・家電も含めた一覧は以下の記事で詳しく解説しています


ニトリのスマートホーム デバイス一覧表
ニトリが提供するスマートホームのデバイスは以下の通りです。
デバイス名 | 主な機能 | 特徴・利点 | 価格帯の目安 | おすすめの用途 |
---|---|---|---|---|
スマートリモコン | 赤外線リモコン家電(テレビ・エアコン・照明など)の一括操作 | ・アプリ「HomeLink」で操作・学習機能ありでほぼ全メーカー対応・音声アシスタントと連携可 | 約4,000円 | ・外出先からエアコン操作・ベッドに入ったまま照明を消す・家電の一括オフ設定 |
スマートLED電球 | 照明のオン・オフ、明るさ調整、色温度変更 | ・既存の照明器具に取り付け可能・スケジュール設定対応・防犯対策として外出先から点灯可 | 約2,000円 | ・読書時や就寝時の照明調整・朝の自動点灯や夜の自動消灯・外出時の防犯照明 |
スマートプラグ | コンセントに接続した家電のオン・オフ制御 | ・リモコンなし家電もスマート化・スケジュール機能で自動化・電力消費の可視化モデルあり | 約3,000円 | ・コーヒーメーカーや加湿器の自動オン/オフ・電気代の節約管理・外出時の消し忘れ防止 |
スマート温湿度センサー | 室内の温度・湿度を計測してアプリ表示 | ・外出先から環境確認可能・他デバイスと連携して自動制御・健康管理や省エネに役立つ | 約3,000円 | ・子ども部屋や寝室の環境管理・夏冬の快適な空調制御・高齢者やペットの体調管理 |
その他(対応予定/拡張製品) | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 |
いずれも手頃な価格で導入でき、工事不要で利用可能なのが特徴です。
特にスマートリモコンは「スマートホーム入門機器」として人気が高く、そこから他のデバイスを少しずつ追加していくユーザーが多い傾向にあります。



シンプルで分かりやすく、生活に直結した利便性を提供しているのが、ニトリのスマートデバイス最大の魅力です
スマートリモコン


テレビ、エアコン、照明、扇風機など、普段リモコンを探して操作していた機器をスマホや音声で操作できるようになります。
例えば「帰宅前にエアコンを入れておく」「寝る前に照明とテレビをまとめてオフにする」といったシーンで活躍します。
スマートリモコンはWi-Fiに接続するだけで使えるため、工事や複雑な設定は不要。アプリ「HomeLink」に登録すれば、家中のリモコン操作を一括管理できるのです。
また、学習機能を備えているため、家電のメーカーがマイナーであってもリモコン信号を読み取れば操作可能になります。
さらに、Amazon AlexaやGoogle アシスタントと連携すれば「アレクサ、エアコンをつけて」と声をかけるだけで操作できます。毎日のちょっとした手間を減らすことで、生活が快適になるのは間違いありません。
価格も数千円程度と手に取りやすく、スマートホーム初心者が最初に導入する製品として特に人気があります。
スマートLED電球


ニトリのスマートLED電球はE26口金タイプで、一般的な照明器具にそのまま装着可能。特別な工事は必要ありません。
アプリからは照明のオン・オフに加えて、明るさの調整や色温度の切り替えも可能です。「暖色系にしてリラックス」「白色光で集中力アップ」といった使い分けができるので、生活シーンに合わせた照明演出を楽しめます。
また、タイマー機能やスケジュール機能を使えば「朝7時に自動点灯」「夜11時に自動消灯」といった設定も可能です。これにより、照明を目覚まし代わりに使ったり、防犯目的で外出時に点灯させたりと、多彩な活用方法が広がります。
LEDなので消費電力も少なく、長寿命でエコです。
価格も手頃で、従来の電球からの買い替え感覚で導入できる点が、他社製品にはない魅力といえるでしょう。


スマートプラグ


扇風機や加湿器、電気ポットなど、リモコンのないシンプルな家電もスマホや音声でオン・オフ操作できるようになります。
特に便利なのは「スケジュール機能」。例えば「朝7時にコーヒーメーカーを自動でオンにする」「夜10時に加湿器を自動でオフにする」といった設定が可能です。毎日のルーティンを自動化できるので、生活リズムを整えるのに役立ちます。
外出先からでも操作可能なので、家電の消し忘れを防止する安心感も得られます。
コンパクトな設計で、隣のコンセントを邪魔しないデザインになっているのも嬉しいポイント。価格も数千円程度と導入しやすく、一人暮らしからファミリーまで幅広くおすすめできる製品です。
スマート温湿度センサー


温度と湿度の数値をスマホからいつでもチェックできるので、エアコンや加湿器の使用を効率化できます。
例えば、夏場に「室温が28度を超えたら自動でエアコンをオン」、冬場に「湿度が40%を下回ったら加湿器を起動」といった自動化が可能です。これにより、快適さを保ちながら無駄なエネルギー消費を抑えられる点が魅力です。
また、小さなお子さんや高齢者、ペットのいる家庭では、室内環境の管理は健康面でも重要です。スマート温湿度センサーを導入すれば、外出先からでも室内状況を確認できるため、安心感が大きく高まります。
他のニトリデバイスとの組み合わせによる自動制御も可能で、スマートホームをさらに進化させる次の一歩としておすすめのデバイスです。
ニトリとSwitchBotの比較
スマートホームのデバイスを提供する企業は多くあります。
ここでは、従来の「スマートホーム化のエントリーモデル」として位置づけられているSwitchBotとニトリを比較してみます。
項目 | ニトリ | SwitchBot |
---|---|---|
製品ラインナップ | スマートリモコン、LED電球、スマートプラグ、温湿度センサー中心。ラインナップは少数精鋭。 | スマートリモコン、スマートプラグ、LED電球、温湿度計のほか、スマートカーテン、スマートロック、ロボットボタン押し機器など幅広いラインナップ。 |
価格帯 | 1,500円〜5,000円前後。全体的に低価格で導入しやすい。 | 2,000円〜10,000円程度。やや高めだが機能性と拡張性が高い。 |
アプリ | HomeLinkアプリ。直感的で初心者でも操作しやすい。機能はシンプル。 | SwitchBotアプリ。機能豊富で細かい自動化・シーン設定が可能。上級者向けの細かい設定にも対応。 |
対応規格 | Wi-Fi(2.4GHz帯)を中心に動作。他社規格との連携は限定的。 | Wi-Fi/Bluetoothを活用。ハブを導入すればMatter対応や赤外線家電統合、クラウド連携も可能。 |
拡張性 | 家電操作を「気軽に便利にする」ことに特化。ラインナップは限られている。 | 製品群が豊富で、家全体を高度に自動化可能。カーテン開閉や鍵のスマート化もできる。 |
購入場所 | 全国のニトリ店舗・公式通販サイト。実物を見て購入できる。 | Amazon、家電量販店、公式サイトなどEC中心。店舗販売は少ない。 |
サポート体制 | 全国のニトリ店舗や公式サポートが利用可能。返品・交換もしやすい。 | 公式サポートはオンライン中心。コミュニティ情報やレビューも豊富。 |
ターゲット層 | 初心者・一人暮らし・コスパ重視派。気軽にスマートホームを体験したい人向け。 | 中級〜上級者・ガジェット好き。高度な自動化や多機能性を求める人向け。 |
このように、比べてみるとニトリの方がよりスマートホーム初心者向けであることが分かります。
他のスマートデバイスメーカーがより専門性を深め、その副作用として複雑性を増す中で、よりシンプルで安価なスマートデバイスをニトリが利用者に提供してくれるようになっています。
まとめ
ニトリのスマートホームは、「お、ねだん以上。」というキャッチフレーズの通り、手軽さとコストパフォーマンスを兼ね備えたラインナップが魅力です。
専用アプリ「HomeLink」を中心に、スマートリモコン・LED電球・プラグ・温湿度センサーといったデバイスを連携させることで、暮らしを簡単にアップグレードできます。
特別な工事や高額な初期投資が不要で、スマホ一つあればすぐに利用できるため、スマートホーム初心者でも安心して導入できる点が大きな特徴です。
他社製品と比べると機能面ではシンプルですが、逆にそのわかりやすさが「初めてのスマートホーム」に最適です。
「エアコンや照明を遠隔で操作したい」「防犯や省エネを強化したい」といったニーズを持つ人にとっては、コスパの高い選択肢となるでしょう。
また、全国の店舗で実物を確認できる安心感や、サポート体制の充実もニトリならではの強みです。
家具やインテリアと一緒にスマートデバイスを揃えれば、住まい全体を統一感のあるスタイルで整えられるのもポイントです。
ニトリの製品は、スマートホーム化の入り口として非常に優れた選択肢です。



これからスマートホームを始めたい方は、まずはニトリのスマートリモコンやLED電球から試してみるのがおすすめです

