「通勤が辛い」と感じるのは甘え? 【ストレス・うつ病への影響と対策】

このような方のための記事です
  • 通勤が辛いと感じるのは自分の甘えなのか知りたい
  • 通勤が辛いが周りにどう思われるか気になって相談しづらい
  • 通勤時間のストレスの影響と対策を知りたい

通勤は日々の生活の中で避けられないものですが、「通勤が辛い」と感じている人も少なくありません。

単なる不満では済まず、深刻な健康問題を引き起こすこともあるため、単純に「個人の甘え」と片付けることはできません

この記事では、通勤のストレスが心身に与える具体的な影響を解説し、その「辛さ」とどう向き合い対策を立てればいいのかを掘り下げていきます。

うめ

いまはフルリモートワークで働いていますが、以前は東京で満員電車でギュウギュウに潰されながら通勤してたので辛さはよく分かります

目次

「通勤がつらい」という感情は甘えなのか

社会的認識と個人の意識のギャップ

「通勤がつらい」のは「甘え」だというレッテルは、社会的圧力や古い価値観が原因

日本のような働き方改革が進行中の国では、長時間労働や長距離通勤がまだ多くの職場で続いています。

このようなの条件の下で働く人々は、多大なストレスと疲労を感じながらも、それを声に出すことをためらいます。

なぜなら、そのような状況がずっと「普通」だったからであり、不平を言わないことが「強さ」と見なされるからです。

自分が我慢できていることを、他の人が「辛い」と言っていたら、それは忍耐力が足りないからだと片付けてしまうタイプの人も一定数いるのは事実

しかし、心身の健o康に悪影響を及ぼすほどのストレスは決して「甘え」ではありません

通勤による疲労は、生産性の低下や職場でのミスの増加、さらには心理的な疾患のリスクを高めることが研究で示されています。

こうした現実を踏まえると、通勤のストレスを単なる「甘え」と片付けるのは、問題の本質を見過ごすことに他なりません。

データとしても通勤時間が長いとうつ病リスクが高まることが分かっており、通勤が辛いというのは決して個人の甘えではない

文化的背景に基づく誤解

労働者の健康と幸福を優先する文化が根付いている国では、通勤の負担を軽減することが一般的

日本の働き方と異なり、欧米をはじめとする多くの国では、労働時間の短縮やリモートワークの推進など、柔軟な働き方が積極的に進められています。

これらの国々では、通勤時間を短縮するための公共交通機関の整備や、サイクリングレーンの設置など、ストレスの少ない通勤環境を整えるための政策が取られています。

このような背景から、通勤のストレスを減らすことが、従業員の健康を守り、生産性を高めるためには不可欠であるとの認識が広がっています。

日本では長時間労働や長距離通勤が美徳とされがちですが、欧米など他国では労働時間の短縮や柔軟な働き方が推進されており、通勤のストレスを軽減するための政策が取られています。

この文化的な違いにより、通勤のストレスに対する認識には大きな差が存在します。

しかし、近年では日本でも働き方改革の意識が高まり、フレックスタイム制やリモートワークの導入により、通勤ストレスの緩和に努める企業も増加してきています。

通勤のストレスが心身に及ぼす影響

満員電車での肉体的なストレス

満員電車での通勤は、体への圧迫感だけでなく、長時間の不自然な姿勢が必要とされるため、背中や腰への負担が大きくなります。

これは筋肉痛や慢性的な関節痛の原因となることがあり、日常生活に影響を及ぼすことも少なくありません。

精神的ストレスの蓄積

通勤時間が長いほど、そのストレスは精神的な疲労感を増し、これがうつ病や不安障害などの精神的健康問題を引き起こすリスクを高めることが知られています。

特に、通勤に多くの時間を費やしている人は、仕事以外の活動に費やす時間が削られ、生活の質が低下する可能性があります。

通勤ストレスとうつ病の関連性

通勤に1時間以上かかる人は、そうでない人に比べてうつ病になるリスクが高い

研究によると、通勤時間が長い人ほど高いストレスレベルを報告しており、これがうつ病を含む心理的問題につながることが示されています。

日本のように通勤ラッシュのある韓国で行われた調査では、通勤時間が60分以上だった場合にうつ病症状の出るリスクが高いことが分かっています。

個人がとれる通勤ストレス対策:通勤を少しでも楽にする方法

いくつかの簡単な対策を取り入れることで、通勤時のストレスを軽減し、もっと快適な時間に変えることが可能です。

通勤時のストレスを少しでも和らげることができれば、一日のスタートを気持ちよく迎えることができます。

また、これらの対策が通勤自体の負担を軽減し、職場でのパフォーマンス向上にも繋がるでしょう。

そんな個人でできる簡単な対策をいくつかご紹介します。

音楽を楽しむ

ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで音楽の世界へ没頭

通勤中の時間つぶしの王道です。

音楽は気分をリフレッシュし、ストレスを軽減するのに役立ちます。

音楽を聞くことで、心地良いリラックス状態を得られ、通勤の苦痛を和らげることができます。

特に、最近ではワイヤレスイヤホンのノイズキャンセリング機能がかなり進化してきています。

音漏れに気を遣うこともなく、電車の騒音も気にせず音楽に没頭することができます。

ノイズキャンセリングではSonyとBOSEが抜きん出ています。

うめ

私も両方試着しましたが、特にBOSEのノイズキャンセリング性能がずば抜けていて、そちらを購入しました

音質で選ぶのであれば、クリアで癖の少ない音が好きであればSony、低音の響きが強いのが好きであればBOSEがおすすめです。

イヤホンにしては値段は高いですが、通勤中の気晴らしの質が劇的によくなります。

ここまでこだわりがなければ、まずはノイズキャンセリング機能付きのエントリーモデルをご検討ください。

ポッドキャストを聞く

ポッドキャスト(Podcast)とは、ネットを通じて配信されるトークや音楽番組

ポッドキャストを聞くのは、非常に有効なリラックス方法の一つです。

教育的な内容からエンターテイメントまで、様々なジャンルがありますので、自分の興味に合ったポッドキャストを選べば、通勤時間が有意義な学びの時間へと変わります。

また、ポッドキャストは目を使わずに済むため、目の疲れを感じている人にもおすすめです。

軽い読書をする

本を読むこともまた、通勤時間の時間つぶしに最適です。

ただし、満員電車での読書は難しいかもしれませんので、電子書籍を利用するのが便利です。

また、amazonのaudibleのように、オーディオブックの数も増えてきたため、読書が苦手な方にはそちらもおすすめです。

通勤ルートの変更

朝に弱くなくいつも遅刻ギリギリ、というわけでなければ多少時間がかかっても混雑度の低い路線を選ぶ

日頃のルートを変えてみるだけで、通勤のストレスが軽減されることがあります。

少し遠回りになっても、混雑を避けられるルートを選ぶことで、快適に移動できるかもしれません。

また、風景を楽しみながら歩くことができるルートを選ぶと、心がリフレッシュされます。

通勤時間帯の調整

可能であれば、通勤の時間帯を少し早めることで、満員電車を避けられる場合があります。

出勤時間に柔軟性がある職場であれば、交通のピークタイムを外すことを検討しましょう。

フレックスタイム制、裁量労働制のある会社であれば、逆に時間を後ろにずらすといったことも可能です。

前日夜の生活習慣を見直す

通勤ストレスの対策は規則的な生活から始まる

通勤にストレスを感じていると、どうしても当日の朝に「通勤が嫌だ。なんで自分はいつもこうなんだ」とマイナスな気持ちから始まってしまいます。

それを改善するためには、夜間の自分の生活から見直してください。

寝不足であると、人のメンタルはどうしてもマイナス面に向きがちです。

規則正しい生活をし、朝余裕を持って起きてモーニングルーティーンをこなし、心を整えてから出勤すると同じ通勤でも感じ方が大きく変わります。

まとめ

  • 「通勤が辛い」のは個人の甘えではなく自然な反応
  • 甘えとみなす人がいるのには、社会的・文化的背景が影響しており、個人では変えづらい
  • 通勤ストレスは心身に大きな影響を及ぼし、最悪の場合うつ病に至ることも
  • 個人でもできるストレス対策を実践することが重要

通勤が「つらい」と感じることは、個人の甘えではなく、合理的な反応です。

そのことを理解し、自分を責めたりしないよう気を付け、ストレスと適切に向き合っていくことが大切です。

通勤そのものを見直すという選択肢

通勤時間の長さが大きなストレスになっているのであれば、会社の近くに引っ越すというのも一つの手です。

しかし、家計や家庭の事情で引っ越しが難しいという方も多いでしょう。

どうしても耐えられないという時には、いまの家に住みながら、通勤ストレスを緩和できる仕事を探すのも一つの手です。

国土交通省 令和5年度のテレワーク人口実態調査結果

通勤時間が長くなるほど、リモートワークの実施者割合は増えています。

国土交通省 令和5年度のテレワーク人口実態調査結果

交通手段をみると、鉄道・バスが最も多いです。

鉄道やバスでの長時間通勤を強いられる人ほど、積極的にリモートワークを活用していることが分かります。

フレックスタイム制を導入する企業や、リモートワークができる職種もありますので、興味がある方は探してみてください。

うめ

フルリモートでなくとも、出社とリモートのハイブリッド制であれば、通勤頻度を減らしてストレスを大きく緩和できます

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