仕事より家庭を優先は無責任?仕事優先で家庭崩壊?【家族との時間を大切にできる仕事とは?】

このような方のための記事です
  • 家族と仕事どちらを優先すべきか知りたい
  • なぜ家庭優先が無責任と言われるのか気になる
  • 仕事優先のリスクや離婚への影響を知りたい
  • 家族との時間を増やせる仕事を知りたい

仕事と家庭どちらを優先すべきか、これは普遍的な問題です。

もちろん家庭を大切にしたいと考えている人は多いですが、それでも仕事を優先しなければならない場面というのは出てきます。

家庭を優先すると職場では無責任だとみなされ、仕事を優先すれば家族との距離が開いてしまう。

どっちをとってもリスクのある状況です。

この記事を通じて、なぜ家庭優先は無責任だと言われてしまうのかの背景や、仕事優先による家庭崩壊の具体的なリスク、家族との時間を増やすための対策などをご紹介します。

目次

家族と仕事どちらを優先すべきか?

家族を優先すべき

仕事と家族どちらかを優先しなければならないなら、家族を優先すべきです。

仕事より家族を優先すべき理由

月並みな言い方になりますが、仕事では代わりの人間はいますが、家族ではあなたの代わりはいません

「いやいや、自分が抜けてしまったら職場が回らなくなる」と思うかもしれませんが、それは今の体制がそうなっているだけです。

誰か一人が抜けてしまって一時的に混乱しても、きちんと別の人がそのピースを埋めて仕事は回っていきます。

仕事のために私生活や家族があるのではなく、私生活や家族のために仕事があるという当たり前のことを忘れないことが重要です。

家族が大事なのに優先しづらい理由

仕事を頑張ることが家族のためになる

ハードワークをこなすことで、家計を支えている人もいるでしょう。

そのため、どんなに家族のことを大切に思っていても、その時々では仕事を優先せざるを得ない場面も出てきます。

家庭を優先したくても、その家庭を守るために仕事がある、それがジレンマになります。

これが、家庭を優先しづらい大きな理由です。

また、収入減や職場での評価に影響する恐れもあり、家庭を優先する決断が難しくなっています。

仕事より家庭を優先するのは無責任か?

家庭優先が無責任だと言われる理由

また、多くの職場ではまだまだ、長時間労働が当たり前とされる風潮が残っています。

周りが必死に仕事優先で取り組む中、自分だけ家族を優先していては、周囲からよく思われない可能性があります。

そういった環境では、家庭優先という当たり前のことをしているだけなのに、「あいつは皆が頑張っているのに、ひとりだけ仕事の責任を放棄している無責任な奴だ」とう評価になってしまいます。

家庭優先は本当に無責任なのか?

家庭優先は無責任ではなく、多くの人の願い

少し古いデータですが、仕事と家庭にどう関わりたいかの世論調査結果があります。

内閣府 世論調査

「仕事を優先したい」は9.8%に対し、「家庭生活を優先したい」は27.6%と、家族を優先したいと考えている人が圧倒的に多いことが分かります。

働き方改革の考え方が広まり、この差は現在さらに広がっているものと考えられます。

また、「仕事と家庭生活をともに優先したい」が30.5%と最も多く、「仕事と家庭の両立」が真の願いであることも分かります。

うめ

家庭を優先したい、というのは多くの人に共通する意見で、そう考えることは決して無責任ではありません

家庭を優先したいのにできない事情があるのであれば、それはそう思う人に責任があるのではなく、家庭優先することを悪いと思わせる環境に問題があるのです。

家庭優先の効果

ストレス解消になり仕事にも生活にも好影響

こちらも世論調査で、家庭の役割が何かをきいたデータです。

内閣府 世論調査

家庭の役割を「団らんの場」「休息・やすらぎの場」と考えている人が多いです。

家族は単なる生活共同体ではなく、個々人にとっての安らぎとなっていることが分かります。

家族を大切にし、一緒の時間を過ごすことで安らぎを得られ、仕事の活力にもなる好循環が生まれます。

夫婦円満になる

後ほどご紹介しますが、家族と過ごす時間が減ると、それだけ離婚リスクが高まります。

家庭優先にできる環境で、しっかりと家族とのコミュニケーションを取れる状態となれば、夫婦円満へと近づきます。

家庭は、リフレッシュのためにも大切な場所です。

家庭優先した時の仕事のリスク

出世しづらい

日本の多くの企業では、まだまだ出勤時間や残業時間が評価の一環とされていることも

実際に残業時間が評価の指標となっていることはありません。

しかし、明確な評価基準が設けられておらず、上司の印象で評価が決まる職場であれば注意が必要です。

残業は「目に見えやすい組織への奉仕」となり、頑張っている人、と上司に評価される可能性が高まります。

もちろん明らかに生産性が低く、残業時間が長引いている場合は別ですが、きちんと仕事をしていて残業も多くこなしチームのために自己犠牲をいとわない人の方が出世しやすくなります。

収入が減る

ハードワークが評価される職場では収入減も覚悟

家族を優先し、残業量を減らすと、その分残業代が減ります。

仕事よりも家族を優先することで出世などのキャリアアップから遠ざかり、中長期的にも収入が減る可能性があります。

また、フルタイムで働く代わりにパートタイムや時短勤務を選択すると、それに比例して給料も減少します。

これは家庭と仕事のバランスを取る上で避けられない事実です。

以下は、年収別の平均残業時間です。

https://www.openwork.jp/hatarakigai/vol_4

年収2,000万円まで、残業時間が増えるほど年収も上がっていることが分かります。

同僚の負担が増える

家庭を優先することで、時には急な休みを取る必要が出てくることもあります。

残業時間も必然的に減り、人手不足の職場であればその分周りの業務量が増えることになります。

同僚との関係に亀裂が入ることもあり得るため、このような状況を避けるためにも、事前の職場でのコミュニケーションが非常に重要です。

仕事優先で家庭崩壊するリスク

夫婦仲の悪化

夫婦で一緒にいる時間が短いと離婚リスクが高まる

休日に夫婦で一緒にいる時間、「3時間未満」だと離婚を考える夫が3割以上に という記事もあります。

仕事を優先することで、家庭内でのコミュニケーションが減少し、仲が悪化することがあります。

もちろん、一緒にいたい時間の長さや相手との最適な距離感はひとそれぞれです。

お互いのひとり時間を尊重する夫婦もいますし、ふたりとも多忙な家庭もあるでしょう。

一緒に過ごす時間は一つの目安であり、「家族間できちんとコミュニケーションが取れていること」が重要です。

「ウチは大丈夫」と思っていても、知らず知らずのうちに夫婦の距離が離れてしまっているかもしれません。

家庭崩壊の予兆とは

家族間のコミュニケーションの減少

こちらは、実際の離婚原因である、離婚調停の申し立て理由のランキングです。

順位離婚調停の申立て理由
1位性格が合わない
2位精神的に虐待する
3位生活費を渡さない
4位暴力を振るう
5位異性関係
6位浪費する
7位家族親族と折り合いが悪い
8位性的不調和
9位家庭を捨てて省みない
10位酒を飲み過ぎる
ミツモア 離婚調停申立て理由を多い順

精神的虐待、暴力、生活費を渡さない、異性関係といった根本的に問題のある理由が多いです。

しかしやはり1位は性格の不一致で、その他9位には「家庭を捨てて省みない」が入っています。

家族との会話が減少したり、小さな争いが増えたりすることが、家庭崩壊の予兆と見ることができます。

家族との時間を増やすための仕事選び

リモートワークを含め、家族との時間を大切にしながらも仕事で成果を上げるには、適切な職種の選択が重要です。

柔軟な働き方をサポートする職種や企業を選ぶことが、理想のワークライフバランスを実現する鍵となります。

ワークライフバランスの取りやすい仕事選び

ワークライフバランスを重視するなら、以下のような特徴を持つ職種がおすすめです。

  • フレキシブルな勤務体系を提供する企業
  • 専門性を発揮し、短時間で高い生産性を生む仕事
  • リモートワーク可能な職種

以下の記事では具体的なデータをもとに、ワークライフバランスの取れ、家族を優先しやすい職種や業界をご紹介しています。

例えば、事務職、IT企画・エンジニア職、金融専門職、医療、B2Bメーカーなどについて触れています。

リモートワーク(在宅勤務)可能な職種選び

リモートワーク(在宅勤務)の活用も、家族優先のための一つの手段です。

国土交通省 令和5年度のテレワーク人口実態調査結果

テレワークのよい影響として、通勤の負担軽減が67.2%とトップになっています。

また、生活や健康を重視できるようになる、子育てや介護をしながら働き続けられる、といったワークライフバランスを重視した回答が目立ちます。

国土交通省 令和5年度のテレワーク人口実態調査結果

実際に満足度も高く、リモートワークによる生活への好影響を感じている人が多くいます。

フルリモートワークは難しいと感じる方も、家族優先という観点では、出社とリモートワークのハイブリッドにするだけでも、そうした生活を送りやすくなります。

実際、以下の通り、リモートワーク(在宅勤務)はハイブリッドでの実施が主流となりつつあります。

doda ホンネの転職白書 リモートワーク・テレワークの実態調査(2023.10.23公開)

週4~5日以上リモートワーク(テレワーク)を行う方は17.6%います。

それ以外の方は82.4%となり、リモートワークと出社のハイブリッドが多数派です。

国土交通省 令和5年度のテレワーク人口実態調査結果

他の調査を見ても近い結果となっているため、実態に近い数値だと考えられます。

リモートワーク(在宅勤務)については、以下に詳しくまとめています。

一部の記事をご紹介
  • 従業員にとってのメリット・デメリット
  • リモートワーク(在宅勤務)に必要な環境
  • 初心者でもできる職種
  • 高収入な職種

まとめ

  • 仕事よりも家庭を優先すべき
  • 家庭優先は無責任ではなく、そうできない職場環境に問題がある
  • 家庭優先・家庭円満が仕事と生活の充実の好循環を生む
  • 今の職場環境でどうしても実現できなければ、仕事選びから見直す

家族と過ごす時間はかけがえのないものであり、仕事の効率も向上させる効果を生みます

仕事で成功を収めながら、家族との時間を大切にするためには、適切な仕事選びが非常に重要です。

仕事と家庭の二者択一なら、家庭を優先できる環境づくりを心掛け、さらに家庭も仕事も充実させることを目指しましょう。

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